実際の出来事を各種架空名称に置き換えて一応時系列で進めて行きます/途中から読む人は内容が判らないと思いますので、出来ればトップページへ移動 して最初からお読み頂くことをお勧め致します。
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〝どの様に対処すれば良いのか〟の答えは〝頭巾と関わらない事〟なのだが、人によってはそうも行かない立場もある。
その上で充分注意しながら頭巾の〝子守〟をしないと、とんでもない事になるのだ。
私の場合は内心〝頭巾には友人知人を会わせない、紹介しない〟様にする事が最大の注意点だと思っていた・・・何故なら下手に頭巾なんかに友人知人を会わせたら、どんな変な事を言って、交友関係を破壊するか判った物ではないからだ。
合わせなくても4章-注2や5章に記した様な事まで起こるのだから。
此の件に似た事では私が頭巾と袂を分かった以降に次のような話を知ったのだが、此れも酷い話だった・・・私には面識のない若者だが、その人が近々結婚する相手を頭巾に紹介したと言うのだが、頭巾はその若者の事を「とても人気があって沢山の女の娘が集まって来て、今も何人もの相手と付き合っている程良い人です」と言ったのだそうだ。
そんなこと言ったらどうなるかなんて子供でも判りそうなものだが、馬鹿の頭巾にはそれが理解出来ないのだ。
その若者の結婚話は大きなトラブルを経て破談になったと言う事らしく、私は名前も知らない部外者だし、その後どうなったかは知らないが、裁判に訴えたのだろうか・・・それとも訴える前に〝責任能力〟の話が出て来て泣き寝入りになったのではないかとも想像出来る。
昔から多くの人が「変な人と付き合っちゃいけない」「頭の可笑しな人に関わってはいけない」と言い継がれて来たのは、こう言う事があるからなのだろうと言う事を頭巾との付き合いで再確認させられたのだが、私以外にもこんな話しがあったとは、やはり頭巾は見た目の柔和さとは裏腹に〝非常に恐ろしい人物〟だったのだと言える。
1)
恐ろしいと言えば大学に籍が有り、川衛さんともトラブルになっていなかった頃、或る日頭巾が「また今度川衛さんが来るよ」と嬉しそうに告げた時の事だ。
頭巾は例によって「川衛さんが来たら皆で食事に行こう」と言い出したのだが、食事だけなら兎も角、頭巾の遊び癖に付き合わされる可能性も高いので、私はその様な時いつも手綱を引っ張ってブレーキを掛けていた・・・( 暴走を止めはしたが、完全に停止させていたわけではない )
川衛さんにすれば遊びが目的で来るわけじゃないし、若い学生さんが私等の様なオジサンと食事の席を共にして楽しいはずもなかろうと言う気持ちも働いていたのだが、今回は完全にストップをかける心算だったのだ。
勿論私の目の届いていない所ではどうなったかは判らないが、この少し前に頭巾が「今度川衛さんが来たら、無理矢理肉を食べさせよう」と私に企みを持ち掛けた事があったからだ。
川衛さんは魚を食べるが肉は食べない人だったので、頭巾によれば「肉嫌いな川衛さんに無理矢理苦手な物を食べさせたら面白い」と言うわけだが、こう言う事が私は大嫌いなのだ。
私は頭巾に「他人が嫌がってるのが、そんなに楽しいですか」と言ったのだが、奴は「好き嫌いは駄目だから」と反論してきたのだ・・・私はその反論を叩き潰す様に「頭巾先生も酒は苦手でしたね。無理強いは駄目だと言っていたのは御自身じゃないですか」「いや、でも酒と食べ物の好き嫌いは違うから」「もしも好き嫌いじゃなくて、アレルギーがあったらどうするんですか!」と話しが進んだ処で頭巾は急に楽しそうな顔になると「火曜サスペンス劇場~。海岸アレルギー殺人事件~」と言ったのだ。
目の前に居るのは、世間一般に人から尊敬を集める職業である教授職に就いている、しかも分別を充二分に持っている様な年齢の人物なのだが、若い頃に私の知っていた幼稚なクソ野郎と同じではないかと思った次第だ。
( つまらぬ重箱の隅だが大体何故〝火曜〟なのだ、川衛さんが来るのは土日じゃないか )
この事も頭巾が〝人の嫌がる事〟は三度の食事よりも好きだと言う事を示す例の一つに過ぎない。
1) 頭巾は海岸等で砂地に棒を立てて其に石を投げつけると言う遊びをよくしていたが、或る時海岸で見付け
た(手作り感のある)道祖神に石を投げ始めた事があった。
水難事故者への弔いに身内のかたが建てたのかも知れないので制止したが、頭巾は「いいのいいの」と言
って聞こうとはせず、結局砂岩製の構造的は脆い道祖神を破壊してしまった・・・海岸線は国の所有なの
で無許可の石像等は建てられないはずではあるが、当該物件が許可有りか否かは判らない。