実際の出来事を各種架空名称に置き換えて一応時系列で進めて行きます/途中から読む人は内容が判らないと思いますので、出来ればトップページへ移動 して最初からお読み頂くことをお勧め致します。
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90章の事があった時に「頭巾の事ではもう此れ以降問題提起をしない様に約束して欲しい」旨、古谷博士に頼まれて了承したから、この頭巾物語も約束を守っていない事になるし、このまま書き続けるのは余り気分の良いものでは無く、頭巾メールや過去の記録を漁っていると、次々に見落していた事や思い出した事も出てくるのだが、どの辺で終わりにしようかとも考えている。
私も失敗が皆無と言う訳ではないので、この様な記録を書き残す事に考えさせられる面もある。
しかし頭巾の場合は、まるで奇跡の様に同じ失敗を繰り返す人物なのだ。
私の〝人を見る能力〟は一般的なレベルだと思っているが、〝何からでも言い掛かりを付けてくる人物〟や〝企み事の多い人物〟〝味方を装って背後から切り付ける様な人物〟と言った様な人物は初対面で判るだけでなく、予想を外した事は無い。
その様な人物からは〝此奴は要注意人物だぞ〟と言う雰囲気がまるで瘴気の様に漂い出ているのだ。
しかし頭巾の場合は全くその様な危険信号は感じ取れなかった。
11章でも取り上げたが、頭巾は自身を素晴らしい人物だと宣伝する才能に長けていたばかりか、悪い雰囲気を表に出さない能力さえ兼ね備えていた。
( 日常を共にしていれば気短に癇の虫を起す姿を見る様になるので、すぐに化けの皮は剥げるのだが )
例えばアイボウズ云々研究所に迷いセキセイインコが入って来たと言う話を人伝に聞いたが「本当に優しそうな笑顔で掌にセキセイインコを乗せている画像がFBに貼られていた」そうで、この笑顔が頭巾最大の武器なのだろう。
その後の情報では数日後インコは頭巾研究所の外に逃げ出したのだそうだが、私は頭巾が餌も与えず 1) 餓死させたのではないかと思っている・・・11章 36章 37章に記した様に頭巾は人も生き物も物質的な物も大切に出来ない性格なのだから( 特に11章で記した事からも、頭巾がインコを大切に扱ったとは思い難い )
もっと悪い想像をするのなら、思い通りにならなかった時の頭巾は当たり散らすと言う行動を執るのだが、インコに乱暴な事をして死なせた上「逃げた」と言ったのではないだろうなと心配にさえなって来る。
興味を失うと89章にも記した様に、折角生き長らえさせたコロニーをゴミの様に扱うのだから、生き物の命など何とも思っていないのだろう・・・頭巾は「生き物の命を大切にしています」「人との絆を大切にしています」と言った様な自己宣伝を度々していたが、はっきり言って嘘だ。
「オマエはクビだ騒動」や「氏名の無断使用騒ぎ」の後暫らくは、頭巾の私に対する恨みつらみがメールで届いたりいていたものの、それもやがてfade outしたのだが、その後の私は再就職に苦戦を強いられて、知足安分とも言っておれない様な生活状況から、どうやって食って行こうかと思案していた時、頭巾から画像付きで次の様なメールが届いたのだ。
〝 毎日御馳走ばかり食べて太りましたあああああ 〟
この行動こそが頭巾の本質だろう。
話は変るが新研究所では、準備期間中アイボウズ飼育が即座にスタート出来ない環境に有った。
そこで私の自宅へ一時的に飼育場所を移す事を了承して( 短期飼育は小さな容器が複数あればよかった ) 頭巾から樹脂容器が数ダース入った箱を預って持ち帰り、保管場所が無かったので座敷に運び入れたのだが、新品のはずの箱の底には開封された何かの食品が入っていたのだ。
腐敗し出したその食品から流れ出た粘性物質が箱の隙間を通して畳に付着し、箱の底がベッタリと貼り付いてしまったのだ・・・畳には今も茶褐色の染みが残っている。
その容器は新研究所での飼育が可能になった時点で頭巾に返却しているが、私の手元にはまだ返却出来ていない備品が若干残っている。
新研究所は其の後他の地域に頭巾の一存で移転しているので、返却するとなれば送料着払いで送り返すしかないだろう。
しかし既に59章‐注4で述べた様に頭巾は私個人の〝顕微鏡用の交換レンズなど多数〟の返却を拒んでいると言う事から、備品返却の手間を取る気にもならない・・・しかし頭巾は未返却備品が私の手元に残っていることさえ忘れて仕舞っている事は確かだ。
余談だがインキュベーターの代用品となる〝冷温庫〟が伏山さん経由で私に返却されているが、この品物に関しては場所塞ぎなので却って返却されるのは迷惑だったのだが、古谷博士に「こうなったからには、古黍さんの私物は返還して全てを白紙にする様に」と強く言われたとの事だったらしい・・・しかし双方未返却品が有るので、本当に白紙にはなっていない。
( 私が最も残念に思っているのは大学在職当時に頭巾が、私の長年の研究データと資料を持ち出して紛失した事だが、恐らく紛失ではなく意図的な遺棄だろう。 私以外にも同じ憂目に有った人が、聞いた範囲内でも3名いると言う )
1)小鳥には飢餓耐性が無い。