実際の出来事を各種架空名称に置き換えて一応時系列で進めて行きます/途中から読む人は内容が判らないと思いますので、出来ればトップページへ移動 して最初からお読み頂くことをお勧め致します。
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異変が起きたのは次の日だった・・・
〝隣県に出掛ける〟と申し出て有るのだから、私の自宅に電話をしてきても応答を得る事など出来ないのは判りそうなものなのだが(私も不用意に電話を取らない様に、留守電応答に切り替えておいた)お昼頃から夕方にかけて、更に次の日は朝より一日中頭巾からの電話で留守電録音が一杯になってしまうと言う事態が出現した。
この様な事は何もこの例だけではなく、過去にも何度か、約束の待ち合わせ場所に赴いている道中の時間帯に(頭巾が先発隊で私が後発だと言う約束で、遅刻したわけではなかったのだが)到着まで何度も留守電に1)「まだか?まだか?」とメッセージを入れてきたりした事があったので、今回もそれと似たり寄ったりの事をしているのだろうと考えて、私は〝五月蠅いな~〟と思いながらも放置しておいた。
頭巾にはよく有るのだが、相手の話しを良く聞かずに返事をしてしまったり、聞いていたとしても綺麗に忘れ去ってしまうと言うのは珍しい事ではなく、重要事項でさえ右から左に通り抜けて行ったり、自分にとって都合の悪い話は完全に脳への入力を遮断して、空返事だけすると言うのは日常茶飯事だったので、今回もそうだったのかも知れないと思ったのだが・・・
其の後頭巾が「古黍はお父さんの体の調子が危ない様な、2)思わせぶりな事を言って来やがって云々」と批判して来たので、話を聞いていなかった訳ではなかった事が判った・・・しかし私は一言も「父の具合が」などとは言っていないので、13 14 50章で記した様に空想が現実と混同したのだろう。
しかし3日目に入って来た頭巾の留守電メッセージは、大声を張り上げての罵声だった。
頭巾は私が電話に出ないことに業を煮やして、周囲に「古黍が電話に出ない、どうなっているんだろう?」と愚痴を言っていたそうだが、事も有ろうに伏山氏が「古黍さんは隣県には行っていない。自宅にいる」と喋ってしまったと言うのだ。
頭巾はその後も留守電や電子メールに「オマエはクビだ!二度と出てくるな」とのメッセージを執拗と言ってよい位多数送って寄越した。
頭巾にそんな権限など有るのかと疑問に思う人も居るだろうが、この少し前に伏山氏は「私は研究については素人なので」と言って、頭巾に運営の全権移譲をしてしまっていたのだが、詳しく書くと長くなるので後の章に纏める事にする。
普通であればこの様な場合話し合いで解決出来るのだろうが、20年もの付き合いから判っているのは、頭巾は頭に血が上ってしまうと擦り込みが起って3)不可逆状態になると言う事だ。
実際に周囲の人達や頭巾の先輩に当たる人が、その後何週間にも渡って〝悪いのは頭巾の方だ〟と説得を試みてくれたそうだが、頭巾の頭の中では〝古黍=悪〟と言う評価が固着してしまって、それを変えさせる事は不可能だったと聞く。
また過去には癇癪を起した頭巾が、話し合いの相手に飛び掛かったと言う例も有ると聞いており、万一今回もその様な挙に出たとしたら、私は目の前の4)短躯野郎殴り倒さなければならなくなるだろう・・・そうなれば〝古黍=暴力男〟との事実が出来上がって仕舞うが、それは避けなければならず、私は以降頭巾と会う事を断念せざるを得なくなった。
其の上、伏山氏は頭巾の言動行動を押え込もうとはしなかった旨、伝わって来る始末。
雇用契約等の件については省くが、斯して私は55歳にして職を失う事になった。
前回記した様に書面で残していたとしても、頭巾の性格を考えると余り意味は無いかもしれない・・・私側の手元に残してある物については安心だが、頭巾の管理の悪さからそんな書類は次の日には紛失済みだろうし、紛失していないとしても破り捨てて「無い。知らない」で押し通そうとするだろう。
1)頭巾は遅刻常習者であるにもかかわらず、自身が待たされる事は嫌った。
2) 頭巾の表現をそのまま引用(頭巾からのEメールにも残っている)
3)私が直接知る範囲でも学生相手にトラブルとなり、誰が見ても頭巾に非がある事が明白で、私も頭巾氏に
考えを改める様説得した事があったが、頑として聞き入れようとはしなかった。
4)頭巾の身長は恐らく奴の年代の平均よりも低いだろう。
私の両親と会った時には偶々私の妹もいたが、妹よりも明らかに背が低かった(頭巾自己申告の身長は
170cmだが、随分さばを読んでいるとしか言い様が無い)