実際の出来事を各種架空名称に置き換えて一応時系列で進めて行きます／途中から読む人は内容が判らないと思いますので、出来ればトップページへ移動 して最初からお読み頂くことをお勧め致します。
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頭巾は思い付いた事が即口をついて出て来ると言う性格でもあった。
前章なんでも買い与える親で記した「古黍さんは別荘を持っていてベンツとフェラーリに乗っている」と言うのも、想像の世界が口から飛び出してしまった物だ・・・ついでに言えば、頭巾は自身の空想と現実の区別がつかない事が多々あった。
更に頭巾には迂闊にヘタな事は言えないと言う例も記しておこう。
知人の一人が研究上の秘密事項を研究者だけのSNSで教えてくれた事が有った・・・その人は「これは再現性未確認なので外部に漏らしたら私の立場が危なくなるので絶体に秘密ですよ。内々の話なので絶対誰にも話しちゃ駄目ですよ」と念を押されていたにも拘らず、頭巾は驚いた事にその情報のコピーを即座に外部のＳＮＳで披露して仕舞ったのだ。
幸い不特定多数の目に触れるまでに時間が掛る1）頭巾個人のアカウントだったので、大事になったり拡散されたりする前に、知人が気付いて頭巾に苦情を言って来たので事なきを得たが、頭巾には此の様な事が非常に多かった。
この時は私もラボで傍に居たのだが、頭巾はヘラヘラ笑いながら「怒られちゃった～」と事の重大さが全く判っていない様子なので「あの人の立場が大変な事になったら責任取れるんですか！今すぐ削除しないと駄目ですよ」と言ったのだった。
今思えば「削除しろ」との要求を頭巾が即座に受け入れた事は驚きに値するが、通常頭巾は削除しろ等の要求を極度に嫌い、抵抗したり「削除しました」と嘘をついて放置したりするのが常だった･･･勿論被害者は頭巾の嘘に気付いた時に徹底抗戦しなければならなくなるが、頭巾は自身にマイナス評価等不利益が発生すると判ると驚くほど速く対応する事も事実だった（自身で気付く事は無く、周囲から強く指摘されないと判らない ）
今回はＳＮＳの中での出来事を記しているが、現実の世界でも〝秘密ですよ〟〝内緒ですよ〟〝他人に言って貰っちゃ困りますよ〟と念を押しても十中八九頭巾はペラペラと喋って仕舞うのだ。
機密事項であれば２）頭巾には黙っていれば害が発生する事も無いだろうが、怖いのは極普通の会話から可笑しな方向へ流れを変えられると言う事があるのだ。
日常の挨拶代りに天気や季節に関する事柄を織り交ぜるなどと言うのは、誰でも普通にしていると思うのだが、頭巾と言うフィルターを通してしまうと、この挨拶代りの言葉が誰某発と言う但し書き付きで、とんでもない物に化ける事が有るのだ・・・この話はまた後半の章で取り上げるだろう。
1) 此れがネット上に散在するＢＢＳだったり他人のブログコメント欄だったりしたら、削除出来なくなって
いた可能性も有る・・・今回は運が良かったわけで、削除キーを忘れたり消せない場所に書き込んで仕舞
って削除困難な状態に立ち至る例は多々有った。
2） 第三者経由で頭巾の耳に入る事もあるので、知らぬ間にトラブルに巻き込まれている場合もあるのが厄
介な処。
しかも頭巾は我関せずと言った態度しかとらない。
