実際の出来事を各種架空名称に置き換えて一応時系列で進めて行きます/途中から読む人は内容が判らないと思いますので、出来ればトップページへ移動 して最初からお読み頂くことをお勧め致します。
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前章で頭巾が彼方此方で出入り禁止宣告をされた話をしたので、宣告こそ受けなかったものの、どうしてそんな事が出来るのだ? 自分勝手にも程が有る! と言った様な行動も多々見受けられたと言う事も記しておこう。
某飲食店での事、そこは廉価と引き換えにしたセルフサービスの店だったのだが、頭巾は盛大に1)喰い散らかした状態で食器類をテーブルに置いたまま店を出ようとしたのだ。
その頃は私も頭巾に遠慮せずに「駄目なものは駄目」と言う様になっていたが、注意されても頭巾は「金を払ってるんだ! 何が悪い? 」と言って聞かなかった。
安い値段と引き換えのセルフサービスだと言う事が理解出来ない頭巾に「金を払ってると言っても、千円の品物に5百円だけ払って『金を払ってるんだ』と言って持ち帰らないでしょ」と言い方を変えてみたが、この喩えは頭巾の脳を混乱させただけだった。
他に、頭巾自身が何かの宣告を受けたのではなく、頭巾の知人が奴の横暴の後始末として大変な目に遭わされたと言う話を蔦岡氏から聞いた事がある。
研究所付近に有る2)宿泊施設の社長が、ある時頭巾を招いた事があり、その社長は頭巾の帰り際に「またいつでも御自由に当館の施設を利用して下さい」と挨拶したらしいのだが、それが拙かった。
普通の人ならその様な挨拶は社交辞令と受け止めるのだが、頭巾は自由パスを貰ったと思う様な人物だからだ。
それ以来頭巾は宿泊施設が繁忙期であろうが無かろうがお構いなしで、顔パスでずかずかと( しかも頭巾特有の汚い身成りで )ロビー受付の前を通って頻繁に大浴場を利用し始めたのだ。
まだ頭巾一人だけならインパクトも小さいのだが、頭巾は研究関係の集会が有る毎大勢を引き継連れて「今日はお客さんを連れてきたよ」などとロビー正面の受付カウンターに声を掛けては浴場へ直行するのだ。
又個人的な来客・・・頭巾の大好きな3)SNS で繋がっている人が来た時なども、〝俺様の顔で〟大浴場を利用していた。
そして当該宿泊施設での振る舞いは風呂のみではなく、朝食バイキングのタダ食いにまで及ぶ。
私や他の研究者も最初は社長から招待された頭巾の御相伴に与からせて貰ったとの認識で朝食バイキングに足を運んだ事が有るが、実際にはその社長は頭巾一人を1回だけ招待した心算だったわけで、まさか頭巾が何人もの人を何度もぞろぞろ連れて来るとは想像もしていなかっただろう。
やがて受付担当者から経営陣に此の出来事の報告が上がると、所謂雇われ社長だったその人は解任、そして職まで追われる事になったと言うのだ。
招かざる客を呼び込んでしまい、それを放置した事が問題視されたらしいが、はたして放置をしたのだろうか? ・・・私の想像でしかないが一応頭巾には「これから先、施設の利用は御遠慮願いたい」とは伝えたのではないかと思うが、悪い事に相手は頭巾なのだ・・・此奴にはヤンワリと言った程度では通用しないのだ。
自分に不利な話しでも都合良く解釈してしまい、ストレートに言われて相当強く当たられないと頭巾には効き目がないからだ。
( かと言って強くストレートに伝えると、癇癪を爆発させる場合もあるのだから始末が悪い )
経営陣が頭巾の事を知っている訳でも無いだろうから、いつまで経っても改善しない事を問題の意図的放置と取られて、強い処分に至ったと考えるしかない、と言うのも役職解任はまだしも解雇は簡単には出来ないはずだからだ。
( 恐らく頭巾が無遠慮に遣って来ることに対して、やがて受付担当者の方も嫌な顔をする様になったのでは無いかと思うが、相手の表情や態度から気持ちを汲み取る能力が致命的に欠如している頭巾は何も気付かなかったのだろう・・・即ち4)EQ=0 なのだ )
この時に〝頭巾は危険人物〟だと判って然る可きだったのだが、私はそれを噂話として片付けてしまったのだった。
私は常々噂と言う物を、創作物語を付け加えられて原型が見えなくなる程の脚色された与太話だとしか思っていなかったのが拙かった・・・今思えば蔦岡氏の話を重要情報として認識しておくべきだったのだ。
蔦岡情報を聞いて暫らくしてから、頭巾自身はいつもの楽しそうな笑顔で「社長の奥さんと子供が出て行ったんだってぇ~。社長もバツイチだぁ~」と私に語ったが、情報真偽は別にして他人の災難はそんなに楽しそうに笑いながら話す物じゃないだろうと思ったものの、頭巾はこう言う人なのだと言うことは、この出来事があった頃には私も多少は承知していたので何も言わなかった。
恐らく頭巾は ( 頭巾もバツイチであり、当時はまだ再婚もしていなかった ) 自分と同じバツイチ仲間が出来た程度の認識だったのだろう・・・他人の痛みが全く判らない脳味噌しか入っていない頭は3歳児よりもレベルが低いとしか言わざるを得ず、何よりも原因が自分だと言うことさえ理解出来ていなかったのだ。
この件は蔦岡情報が誇張脚色されていないとは言い切れないが、後に他の人からも同様の情報が入って来、この話の社長が職を失ったと言うのはどうやら本当の事だったらしい。
しかし何故この社長は頭巾に対して5)法的手段に出なかったのだろうか。
1) 頭巾の食事マナーは犬以下だと断言出来る。
奴の親は躾など一切しなかったのでは無いだろうか。
2) 7章で記した物とはまた別のリゾートホテル。勤務先研究施設はリゾート地に存在している。
3) 頭巾は研究所が観光地にある事や、自身が有名大学の教授職と言う触れ込みで、SNSでの交友関係があ
る人をよく招待していた。
4) EQと言えば次の様な事が有った・・・ある日頭巾がラボで「先輩からオマエは人の気持ちが判らん奴だ
と批判された」と言うのだ。
私は、全くその通りだ! もっと他人の気持ちを考える事をしないといけないぞ、と思いはしたが、言葉
には出さず「そんな事無いですよ」と返事をしたのだった。
5) 私が知らないだけかも知れない。
但しこの話しの後半で記す事になるが、頭巾を提訴するにしても〝責任能力の有無〟に阻まれて断念した
可能性も有るだろう。