実際の出来事を各種架空名称に置き換えて一応時系列で進めて行きます/途中から読む人は内容が判らないと思いますので、出来ればトップページへ移動 して最初からお読み頂くことをお勧め致します。
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私はこの記録を時系列で書いて行こうと思っていたが、途中で色々思い出す事があったりして、厳密に順序通りには書けなくなってしまった。
それ程頭巾には変な話しが多かったと言うか、多過ぎるのだ。
さてここで、私が頭巾ラボの一員になった頃の事を記そう。
頭巾は初日の朝「私はこの施設では1)嫌われています。だから古黍さんにも私の仲間だと言う事で嫌がらせが有るかも知れませんよ」と言っていた。
その日、私の車の左側のドアミラーが明後日の方向に曲げられていたのだ。
車に乗り込む時には気付かず、そのまま走り出し掛けたが( 法的には走り出す前にミラー位置の点検は必須なのだが )すぐに左後方確認が出来ない事に気付いたのだ。
それから連日私の車の左ドアミラーに悪戯されると言う事が続いたのだ。
狭い間隔で車が停まっているのなら、横を通った時に体が当たってミラー位置が狂うと言う事も有るかも知れないが、実験所の広大な敷地で、大きく間隔を開けて点々と停められてある車のすぐ横をわざわざ通る人もいないだけでなく、日を追うごとに曲がり方は酷くなり、此れ以上捩じれば破損必至と言う程力任せに無理矢理捩じった曲がり方になっていった。
私は〝これが頭巾の言っていた嫌がらせか〟と思ったものだ。
何日か目にはミラー根元の腰が抜けてグラグラになって仕舞い、部品交換するしか無くなったのだが、その後も悪戯は続き、流石に頭に来た私は頭巾と仕事の件について話している時に、その件も話題に出して「やっている事が幼稚で子供並みの悪戯だ。万一気付かずに走り出し、途中で気付いて2)路肩に寄せようとしても自転車や原付バイクを巻き込む様な事故の原因にも成りかねない。他人に大怪我を負わせたり悪くすれば死なせたりする事も有り得る」と憤慨したのだが、その時の頭巾は急に渋面を作って口の中でモゴモゴと「子供みたい・・・子供みたい・・・幼稚・・・幼稚」と呟いたのだ。
子供の悪戯と何ら変わりない事とは言え、私が厳しい内容の話をしたので、頭巾は古くからの同僚に対する批判に気を悪くしたんだろうかとも思った。
しかしその日からパッタリと悪戯は止み、この事からすぐに犯人は頭巾じゃないのかと言う疑念が起ったが、私は証拠も無いのに疑いだけで追及は出来ないと思って、それ以上は何も言わなかった。
1) 頭巾はよく施設の内外関係なく〝〇〇の奴、俺を嫌いやがって〟〝〇Xめ、恨みやがって〟〝〇△の奴、
上に言いつけやがって。忘れた頃に仕返しなんかしやがって、卑劣だ。執念深い〟などと言っていた。
其れは執念深いんじゃなくて、いつまでも影響が出て続けてるから今も恨み続けられてるんだろうし、済
んだ事を恨に思われてる訳じゃないと思うのだが。
被害者側がいつまで経っても現在進行形で影響を受け続ける事を頭巾がした証しであって、卑劣なのは頭
巾の方ではないのか。
攻撃しておいて反撃されたくないとは虫が良過ぎる。
2) 私の車は電動ミラーではなく、手で位置調整をしなければいけない旧式車だった。