変人教授の異常な行動:20年の記録

              頭巾教授が誰かを探るのは個人の自由ですが、コメントへの氏名書き込みは答えの正否に拘わらず削除します。                                                                                                      

46.車の運転

実際の出来事を各種架空名称に置き換えて一応時系列で進めて行きます途中から読む人は内容が判らないと思いますので、出来ればトップページへ移動 して最初からお読み頂くことをお勧め致します。
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 〝頭巾の運転は下手糞〟と言う話は13章41章に記してあるのだが、自己中心的或いは意味不明な考え方は運転にも現れている。

 

 長年の付き合いの中で、私は頭巾の車に同乗する事が何度となくあったが、どうしてそんな事するんだ と思わされる事が度々あった。


 脇道から幹線道路に入ろうとした時、当然直進車優先なのは判っていそうな物だが、頭巾は何で俺が曲がろうとしてる時に突っ込んで来るんだと、不満を露わにした事があったし、標識無視運転も多く、その都度違反内容を教えて気を付ける様に言ってやらねばならなかった。

 しかし何が悪いのかが中々理解出来ない頭巾は、私が居ない時など違反を繰り返していた様で左折しようとしたら直進車が来たので、待たせない様にサッと出たら捕まった。あの警官は馬鹿だとか携帯電話で話をしたらパトカーに止められて罰金を払えと言われたから、怒鳴り付けてやった。こっちは大事な話しだから電話を取ったのに、あの警官の言う事は滅茶苦茶だ。などと仰る。

 意図的にやっておきながら何言ってるんですか 馬鹿な事をしたり目茶苦茶な事をしているのはアンタでしょと説明しようにも、脳が異常興奮している頭巾は聞き入れる事をしない。

 やらかした事の危険性や、電話などとは不注意でやってしまう類の違反でも無い事を説明したが、頭巾は何で駄目なんだと不満を隠そうともしなかった。

 

 外部研究者が来所した時などは頭巾の先導で食事に出かける場合もあるが、頭巾は後ろを全く見ずに運転している事が良く判るのだ。

 極端にノロノロ運転する事もある頭巾だが、先導する時に限って〝こんな見通しの悪い道、そんなにブッ飛ばしちゃ危ないだろ〟と言う様な速度で走り、後続が信号に引っ掛かってもそのまま走り去ってしまうのだから先導の意味が判ってるのか と言いたい
 また右左折が多い場合も、後続が一旦停止している隙に姿を消している事が多く、此の事も私は頭巾に何度も注意したが、結局改められた様子は無かった。

 私自身も、行った事のない飲食店に行くから付いて来てくれと言われた時、頭巾に速度出し過ぎ一発免停だろと言う様な走り方をされた事があったが、その時私の車のエンジンルーム下部から異音がし出したので、前を走る頭巾にパッシングで合図して路肩に停めた・・・のだが、頭巾はそのまま走り去ってしまい、後になってから何処で何してたのなどと寝惚けた事を言われた。

 また頭巾夫人の車をフェリーする様に頼まれて、婦人車の置いてある場所まで奴の車で行った事がある・・・その場所は私の知らない所だったので、フェリーは頭巾の後に着いて行くと言う事になっていたのだが、婦人車のパーキングブレーキが当時まだ珍しかったボタン式だった事で、私がサイドブレーキを探している隙に頭巾は走り去ってしまったのだが、此の時も何してたののと言う反応だった。

 フィールド調査から2台連なって帰途に付いていた時にも、ヌキが飛び出して頭巾と私の車の間を通り抜けようとした事があって、危なく轢き殺す処だったが尾を掠めた感触があったので、タヌキが無事に道路から去った事を確認する為に、車を停めた隙に、頭巾は走り去って戻ってさえ来なかった。

 私の感覚では〝知人後続車の姿が消えたら事故の可能性もあるんだから、そのまま走り続けたりしないだろ〟と思うのだが、頭巾に其れを期待する方が間違っていたのだろう。

 これに似た事では、高齢の来所者とフィールド調査に出た時、頭巾は早足で先に進もうとしたので、私は此の時も文句を言わなければならなかったのだが、頭巾はいいのいいのと言う台詞を残して高齢研究者のかたを置き去りにした事もあった・・・見知らぬ土地で道に迷うだけでも厄介なのに、足場の悪い岩礁地帯でそれをやったんだから、大問題だ。

 私は頭巾隊と高齢研究者の中間点に居るようにしたのだが、どうしてヤツは一寸の気も使えないんだろうか。

 

 少し話しが脱線したが、頭巾は後を見ずに車を運転する事を示す例をもう一つ上げておこう。

 ラボでポリ容器が急遽必要になって買い出しに出掛けたときだが、量販店の[P]で私は思わず大声でストップと頭巾を制した事がある頭巾はワンテンポ遅れてブレーキを踏んだが後何センチかで横の車に接触させる処だったのだ。
 絶対にハンドルを切らずに真っ直ぐ前に出てくれと指示するも、頭巾は突然トリッキーな行動をする事が多いので本当に危なかった・・・ヤバイ操作をされる位ならモタモタされる方が遥かに良いに決まっている。

 私の文句に対して頭巾はバックモニターはちゃんと見ていたと言うのだが、そんな補助装置だけでバックする頭巾の〝勇気〟には驚かされる。

 頭巾の車は前後左右ぶつけてボコボコなのだが、良くこれで大きな事故をしていないものだと感心してしまう・・・酔いどれ怪我をせずと言うものなのだろうか・・・・しかし、車に限らずあらゆる事で〝どうしてそんなに運が強いんだ?〟と不思議にさえ思ってしまう程なのだ。