変人教授の異常な行動:20年の記録

              頭巾教授が誰かを探るのは個人の自由ですが、コメントへの氏名書き込みは答えの正否に拘わらず削除します。                                                                                                      

20.虚言癖

実際の出来事を各種架空名称に置き換えて一応時系列で進めて行きます途中から読む人は内容が判らないと思いますので、出来ればトップページへ移動 して最初からお読み頂くことをお勧め致します。
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 前章では頭巾はつまらぬ嘘を吐く癖と言うか、息をする様に嘘を吐くと言う事や、周りの人の事などお構いなしに自分の思った方向にしか動かない、と言う事を綴って来たが、とんでもない嘘もあった事は触れておこう。

 

 時間を進めての話になるが、新研究所の準備段階にはまだ入っておらず、構想を練っていた当時の事、年末に私にとっては冗談にもならない嘘を吐かれた事があったのだ。

 私は帰省の為のチケットを取っていたのだが、頭巾が30日に〇〇広場で餅つき大会が有るので行きましょうと言い出しのだ・・・当然帰省チケットを取ってある私は、30日はムリだと断ったのだが、頭巾は言い出したら引き下がらない。

 「新研究所の件で支援してくれる大切な人が来るので、顔繋ぎだけでもしておいてくれないと困る。重要な事なんだから」などと言うのだ・・・まぁ紹介と挨拶だけなら時間を多く取られる事は無いだろうから、長居は出来ないと断った上で、私はその餅つき大会とやらに出向くことにしたのだ。

 しかし〇〇広場に着いてもその様なイベントが行われる気配もないので、頭巾が場所を言い間違えた可能性も有ると見て、そこから少し離れた別の場所に歩いて行ってたのだ。

 その途中頭巾の車とすれ違い、私が別方向に歩いているのを見た頭巾は、車内から怒りの形相で此方を睨み付け、何か怒鳴りながら通り過ぎて行ったのだ・・・しかし頭巾も場所違いに気付いて私の移動した◇◇公園に遣って来たのだが、先程車内から見せていた鬼の形相は消えて上機嫌な様子を見せ、この日も突沸する様に怒りを爆発させたり、急に上機嫌になったりする習性に従っていた 頭巾は謝らなかったのか?と思われるかも知れないが、頭巾にそんな事を求めるのが間違いだし、私は謝ってくれとか謝って欲しいとは思わない原状回復要求派

 既に支援者が来ると聞いていた時間は過ぎていたので、頭巾に支援者のかたはまだ来ないのかを訊いたが、奴はえ?何それ。 出店に御馳走が並んでいますよ、さあ食べましょうと言うなり屋台の方へ移動して、両手に串焼きを持って1交互に口に運び出したのだ。
 頭巾の後ろ姿を見送った私は、またしても嘘を吐かれたと言う事に気付いたのだ。

 一人で参加するより皆で参加した方が楽しいと言う頭巾の考えから、私を騙してまで引っ張り出したかったのだろう。

 奴は私がギリギリの時間を削って来た事など何とも思っていないのだ・・・このままでは帰省の便の時間に遅れて仕舞うと判断した私は頭巾にもう時間が無いからと言ったのだが、例によって奴の耳には全く入っていなかった・・・仕方が無いので其の場にいた2)頭巾夫人に一言断って立ち去ったのだった。
実際危なく帰省できなくなる間際だった。


 年が明けて新年早々に嫌な事を言うのも良くは無いとは思ったが、今回ばかりは頭巾を放免する気にはなれない嘘だったので、追い詰めてやろうとしたのだが矢張り無駄だった・・・頭巾は知らぬ存ぜぬ憶えていない、としか言わないのだ。
 それ以上追い詰めても 3)「何が悪いんですかぁ!」と逆に文句を言われるのがオチなので、私は根負けしたのだが、此れに限らず頭巾はどの嘘でも、ボロが出まくって証拠だらけの完全にバレている嘘でさえ、シラを切り通して認めた事は皆無だった。
 しかも目が泳ぐだとか動揺すると言う事は一切ないのだから辻褄が合わず話が滅茶苦茶にはなるが実際の処は本当に恐ろしい性格だったのだろう。

 

 

1) この行儀の悪い食べ方を、私は〝カニ食い〟と言っている
2)    この頃既に頭巾は再婚していた。
3)       私は何度も此の台詞を聞かされている。